りんご娘へ…(おしょうしな観光大使 岸哲蔵の主張)

■りんご娘に教わった事(おしょうしな観光大使 岸哲蔵の主張)

この間、とある仕事先で20歳の女の娘と3~4日一緒に働いた。3~4日間というのは、その娘が仕事に嫌気がさし、突然辞めてしまったからだ。

りんご津軽

この娘は東北の出身。上京し1年と言うが、「津軽弁」丸出しで会話対応する、今時珍しい娘だった。
ビジュアルはとっても可愛らしくて、ファッションも今風…そのギャップが正直、浮きまくってもいた。
僕も東北出身者。 でも正直に言うと、この娘の言っている事が伝わらず、何度も聞き返してしまった。
そんな中、この娘のモノマネをしてからかい出すものや、笑いの種にする者まで出てきたが、全く気にするそぶりもない…。

ただ、仕事は、ほぼやる気がなく…ミスもかなり多く、なのにマイペースは崩さず、職場の輪も気にしない。
という理由で、直ぐ孤立してしまう。が、イジケル事もなく、反省も…ないのだよ。。。(笑)

面白い奴だなぁ~
….何を考えているのか知りたくなり、同じ東北出身者だし、話かけてみる…。

岸「仕事、馴れた?」
「….つまんねぇ….。 わだす、楽しいごとしてぇ…」
岸「へぇ~。 楽しい事って例えば…何??」
「ん….テレビ出てぇ~な!! わだす、テレビ出て、歌うたいてぇ。」
岸「マジ!! じゃ、今、歌って。」
「やんだず~!はずかしー! …んでも、壇みつみだいに、テレビ出てぇ~な。」

…俺も似たような者だったな!
よく解らないけど、今がつまらなくて、決め事に対しイライラの日々…心の奥じゃ、華やかな世界を夢見てるくせぇ…。

■あの日の自分

1992年9月…岸哲蔵18歳…某プロダクションの審査に合格。
仙台で板前をやりながら、月に数度東京の事務所に呼ばれる。
いわゆるレッスンと、時々オーディションに参加し、終わると下っ端(約20人ほど)を管理しているマネージャが全員集め、総括。
当時、髪の毛を逆立て、スカジャンで上目遣いに物を睨むように見ていた自分は、この総括でよく槍玉にあっていた。

マネージャ「…なんだ、お前の顔は!服装は!! スタイリッシュじゃないよ、何処の田舎の暴走族だ!」
岸「….(睨みつけながら…)米沢…でぇす!」
マネージャ「….(ポカーンとして)…なんだ、それ何処。 あのなぁ~、芸能人になりたかったら、言葉のアクセントから直せ!! じゃないと、オーディションメンバーに選抜しないからなぁ!!」

…地方出身のタレントの卵達ははっとするが、東京出身ばかりの子役のガキどもが、こそこそ仲間うちで苦笑する。
この時はマネージャに対する怒りと、年下の小学生の女の子にまで馬鹿にされた悔しさで、一人ビルの壁を殴り続けた。

帰りの新幹線で思う「何故、生まれた町の言葉が笑われるの!!」「米沢では、家族も友達も彼女も先生もお巡りだって、市長さんまで、この言葉だったのによぉ!!」
それに当時一緒にデュオを組んだ信ちゃんは「関西弁」のままで、一切の注意もうけず、子役のクソガキ共とも仲良くしていた。

「何故、関西はOKで、東北はNOなの??」

でも、この疑問は打ち消し、自分なりにマネージャに突っ込まれないよう、笑われないよう努力したと思う。
….今、思う。果たして、それは正解だったのか?間違いだったのか?
確かに、社会の中で暮らしやすくなれど、大切な1つの「個性」を消してしまったのかもしれない。

…彼女との会話の中、そんな事を考えた。
話の中、彼女にとりテレビの世界はただの憧れであり、もしいけたらいいなぁ~的レベルと解ったが、僕はアドバイスとして、「そのままでいいんだよ!そのままで!」と伝えた。

■りんご娘に伝えたい事

地方の人や、地方から出て来て間もない人は、1度は東京の壁に苦しむ。
そんな中、全体を見分けられるようになり、平均や基準を学び「普通」に染まる。
もしかして、言葉やイントネェーションまで変格する事により、心の味覚障害のような物が生まれ、一見クールな風味の人間に見られやすくなるのかもしれない。

そんな事をこの娘にも伝えようかな?等と考え職場へ着くと…もう、あの娘の姿はなかった。
プイっと、辞めたそうだ。…正直…らしいなぁって、同時に「ほっ」とした。

なぁ~….そのままでイイんだよ!! 愉しいと思った事にしか反応しないアクセルがあるならば、それを突き通せばイイ!! 大事な事は、その愉しいと思った事のみから、逃げないという事だ。

変に着飾った都会風味の田舎物など、直ぐにメッキがはがれ落ちる。
人間、生まれたままが愛おしく、育ったままが美しい。
地元の土は洗うな。地元の声は忘れるな。そして、地元の温かさが恋しくなったなら、いつでも、もとの土へお帰り。

君は津軽りんご。君こそ津軽りんご…なのだから。

…僕も、米沢の風、空気、色、音、声、温もり忘れず、この大東京で勝負し続ける!!

■「米沢牛」(詞/曲 岸哲蔵 編曲/池田健司)


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