TRAIN-TRAIN/ブルーハーツ

■「魂を…叩かれた」

魂を叩かれた…そんな歌ある?俺は、ある。
あの時、間違いなく魂を叩かれたんだ。
1989年1月…平成元年
「…栄光に向かって走る あの列車に乗って行こう…」

■「中学3年の冬/1989年1月」

中3…俺は冴えない日々を送る。
短髪をスプレーで立ち上げど、
承認欲求、満たされる事はない。
当たり前だ。
他人に認められるものなど
何もないのだから。
中学3年間、打ち込んだものなし。
そもそも、やりたい事も…なし。
それなのに、心の奥底は消化不良。
味の無いガムを噛み続ける様に、
燃える何かを…探していた。

時は、高校受験1か月前。
でも、どうでもイイ。
俺は相変わらずレコードを聴きまくり、
ラジオから感じる東京に憧れ、
数少ない友と、不満を煙に
…ふかしていた。
高校なんか行きたくない。
本能のおもむくまま生きていいのならば、
すぐ東京行きの列車に、
この身を乗せただろう。
じゃないと、じゃないと、
あのラジオから感じる熱い何かに、
取り残され…そうで。

■「はいすくーる落書き/斎藤由貴」

”その夜も”ベランダ沿いに家を抜け出し、
友達の部屋窓をノックする。
靴を窓下に乱雑に放置し、
その窓から身体を突っ込ませ、
放り込む。
友達の家では、TBS系のテレビが見る事が出来た。
そう当時の山形県は民放2局…
TBS系が、映らなかった。
その夜も、新聞のテレビ欄でどうしても
「はいすくーる落書き」(主演/斎藤由貴)
というドラマが気になり、ポッポコーンとコーラを
土産に、飛んで来たワケだ。
だべりながら、ポッポコーンほじくり、
TBS系(宮城 東北放送)にひねると、
ヤンキードラマが始まる。
昨日、鏡の前で自前で入れた剃りこみ
が、ヒリヒリしだす…

ヤンキードラマのオープニングが終わり、
オープニング曲が流れだす。
2小節同じピアノのメロディを繰り返し…

■「TRAIN-TRAIN/THE BLUEHEATS」

栄光に向かって走る~あの列車に乗って行こう 
裸足のままで飛び出して あの列車に乗って行こう
弱い者達が夕暮れ 更に弱い者を叩く 
その音が響き渡れば ブルースは加速していく
見えない自由がほしくて 見えない銃を撃ちまくる 
本当の声を聞かせておくれよ~

…この冒頭の歌詞は「当時の俺の魂」
”そのもの”だった!
歌は、ここから一気にテンポアップしていく。

ここは天国じゃないんだ かといって地獄でもない
いい奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない
ロマンチックな星空に 貴女を抱きしめていたい
南風に吹かれながら シュールな夢を見ていたい 
見えない自由がほしくて 見えない銃を撃ちまくる 
本当の声を聞かせておくれよ~
TRAIN-TRAIN走って行け 
TRAIN-TRAINどこまでも 
TRAIN-TRAIN走って行け 
TRAIN-TRAINどこまでも~
(「TRAIN-TRAIN」THE BLUEHEATS 詞/曲 真島昌利)

■「俺達の代弁者/ブルーハーツ」

中学時代は、それこそ深夜までレコードを回し
その響きに身体を貼り付けていた。
でも、そこから流れる歌に対し、正直
”飽き”飽きを、感じてきていた。 
それを、ぶっ壊したのは、THE BLUEHEATS
(ブルーハーツ)

ヒロト(甲本ヒロト)の着飾らない歌声が
血に混じり、本能に沁み込んでいく。
マーシー(真島昌利)のかき鳴らすカッティングが
鼓動を叩き、巻き付いてくる。
ブルーハーツは、俺達の魂を刺激し、
弱さを代弁してくれたんだ。
親にも、兄弟にも言えない、言わない、
ワケの解らない怒りを、叫んでくれていたんだ! 

TRAIN-TRAINは俺をパンクさせ、
古い空気を抜いてくれた。
新たな空気を注入し、
ペダルのありかを教えてくれた。
リミッターなんか振り切って、
直列電流の如く、俺は歩き出せた。
 
いいじゃん、全部…本音で。 
いいじゃん、感じたままで。 
いいじゃん、着飾った嘘の全部、
破り捨てて。

気が付けば、2018年の春。44歳過ぎたジジイだぁ。
幾枚か服を羽織り、荷物は多少増えたけど、
俺の魂にはまだ、「TRAIN-TRAIN」が流れている。
流れ続けている。

栄光に向かって走る~あの列車に乗って行こう…
裸足のままで飛び出して あの列車に乗って行こう…
見えない自由がほしくて 見えない銃を撃ちまくる 
本当の声を聞かせておくれよ~


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