歌で大切な事は、「ハート」で歌い「魂」を届ける事!
そして、「理想」に近づく為、練習する事!
★練習で大切にしている事は、2つ!!
1、ライブ本番同様、気合いを入れて叫ぶ事。
2、苦手な曲(ポップで、緩やかな曲)を、
口角位置やプレスのつけ方を変え、丁寧に進める事。
その練習に挑むまで一番重要なのは、
起きてから、練習で一発目に発声するまでの時間です。
自分のルールでは、「起きてから6時間後→発声」と決めてます。
★調整で苦戦した事….
以前、所属していた「みちのくレコード」は演歌事務所でした。
その為、夜型のライブハウスとは違い、
お客様がおじいちゃんおばあちゃんが多い為、
お昼12時からコンサートを行っておりました。
コンサート前には、リハーサルが行われますが、
11時オープン、12時スタートの場合、
リハーサルは、10時30分には終了しなければいけません。
(TVやラジオ収録の時は、オープン1時間前終了)
リハの最後は本番同様、スターの「大泉逸郎」さんで、
40分位リハなさるので、前座の僕は、いつも9時~リハを行ってました。
(「孫」を大ヒットさせた大泉逸郎さん)
….リハは軽く歌うものと思っている方が多いようですが、
実は、音響さんはこのリハで音量を決めるので、
本番に近い音を求めています。
それが、一番より良い音をつくる近道なので、
僕は勿論、リハのこの瞬間にピークをもってきます。
(先輩歌手で、声が出ないと、朝から酒飲んでいる方がいましたが、
こういう方から得るものは、何ひとつなし!!邪魔以外、何者でもなかったです!)
という事は、リハで良い歌を歌うため、
最低30分~1時間のアップが必要になります。
しかも、朝の場合、声も出ずらいので、
ひとつひとつの身体のパーツを起こしていく必要があります。
★朝9時「ピーク」を迎えるため!
最低睡眠4時間半、理想睡眠6時間(レムとノンレム睡眠を考え)
7時間以上は、声の乾燥に繋がる可能性があり、この長さに。
起床2時 神棚に水をあげ、コーヒーを飲む。
バケツにお湯を入れ、足湯しながら、加湿器吸入。
ヨガ呼吸と複式呼吸で、鼻の感覚、喉の感覚を良くし、
横隔膜を自由に動くようにする。
….ゆったり、徐々に身体や脳を起こしていく。
4時30分 お風呂で半身浴しながら、イメージトレーニング。
5時 軽いストレッジ30分(首から始め、上半身→下半身→反り系)
6時30分 準備を終えて、出発。
7時30分 会場入り。挨拶、打ち合わせ、手伝い。
8時 楽屋にて、軽くストレッチ→腹式呼吸→発声→30分ほど弾き語り
(キーと、大きい声、かつ舌を重視)….そして、リハーサルへ。
…山形県内で絶大なる人気をほこる北見恭子さんの前座も務めましたが、
コンディションには、相当、気を遣われていらっしゃいました。
やはり、上の方の取り組み方や姿勢は、素晴らしいものです。
★みちのくレコード
2年間御世話になったみちのくレコードで、一番タメになったのが、
「コンディション調整」でした。
他にも、お客様の年齢層もあり、
ノリより、丁寧に歌う重要性を学びました。
それまでのライブハウスとは違い、ホールでコンサートした事も
今となっては勉強になってますし、
紅白歌合戦に出場し、230万枚セールスなさった大泉逸郎さんと
同じ舞台にたち、その存在から学ばせて頂いたのは、
この声の中にあります。
★今、心がけている調整は….
・現場で疲れた時こそ、短時間でいいので、本番同様歌う。
・多少の風邪でも、歌ってみる。
これは、風邪の時、「勝負」がきても対処出来るように、
自身の「サンプル」を得る為です。
・信念として、昔から変わらないのは、「肺活量」のあるものが、
歌を制する!
….メタルの女王「浜田麻里」さんは、
若い時期、肺活量7000ccをほこったそうです。
コンディションと、トレーニングに人の何倍も気を使う浜田さんは、
50代に入った今も、美と共に、
声のパワー、プレスが伸び、キーも保っています。
….実は今、現場でのケガで「頚椎捻挫」「右肩及び背部の挫傷」で
安静4日、全治2週間ですが、
明日、「シークレット・ゲスト」出演のため、
今から練習行ってきます。
痛いと思うから痛い!
身体が動きずらいと思うから、動かない。
俺は、岸哲蔵。
ステージは、骨が折れても立つ!!
「立つ!!」