今日、短時間ですが、アジア大会男子マラソンを見ました。
日本人選手も活躍し、松村選手がトップと1秒差の銀メダル、
川内選手は、4秒差での銅メダルでした。
日本人選手の頑張りに大いに刺激されましたが、僕が大注目なのは、
川内優輝(埼玉県庁)
なんと、彼は、実業団に属さない「市民ランナー」
練習も一人、仕事も普通にこなしての、この成績!!
本日は、この川内選手を特集!!
■川内優輝
埼玉県久喜市出身。小さい頃から、走るのが好きで陸上を始める。
高校は、陸上の強豪高校….も、故障につぐ故障で練習すらまともに
出来ない日々….日記には、自身の事は「人間のクズ」「俺は何なんだ」
と、闇に追い込まれる日々….
大学は、箱根駅伝とは無縁の学習院大学に進学。
ここで、独自の練習スタイルを築く。
朝練をやめ、月~金は練習1回。週末、一気に追い込む!
この独自トレーニングで伸び、箱根駅伝には「関東学生選抜」として2度出場。
最高成績は、区間3位。
卒業後、実業団には進まず、陸上部のなかった埼玉県庁へ入庁。
春日部高校定時制の事務員として働きながら、
「市民ランナー」として競技を続ける。
■タイム・スケジュール
(月~金)
7時 起床….午前、ジョギング1時間半~2時間。
12時30分~21時30分 仕事
23時30分 帰宅後、就寝(睡眠7時間半)
(土日)
練習日….駒沢公園で、市民ランナーの仲間と練習。
時に、マラソンランナーとしては、タブー(怪我、故障の原因)とされる、
山登りマラソン(トレイルラン)
■試合「実戦主義」
川内は、レースの数に拘る。
大会があれば、国内は勿論、韓国にも遠征。
(韓国着き→レース→成田→職場….)
本番で強い選手と競る事により、練習量の少なさをカバーする為。
(一般実業団マラソンランナー→月1000キロ。川内は500キロ)
「完全なる、実戦主義者だ!!」
普通のマラソンランナーは、年に多くてマラソン2度の出場だが、
川内は、2012年には、年9本出場。
2ヶ月連続、2時間8分台という記録を、もつ。
他に、ハーフマラソンやロードレース等….
(レースで、倒れた事も)
■仕事
川内選手が強くなってから、実業団から多くのオファーが来るようになる。
が、今の職業を変える気はない。
それは、「文武両道」こそが、
「本来のスポーツの在り方だ」と、考えるからだ。
■悔い
高校3年の時、父を亡くす。
故障してばかりいる姿しか見せてあげられず、
早く今の位置にきて、父に見せたかった….と言う。
(ボクシング世界王者 内山選手との、ラジオでの対談より)
■座右の銘
川内選手の座右の銘は「現状打破」~Break through~
■「現状打破」
川内選手は言う。
「常識に、とらわていないか?」
「可能性を、狭めていないか?」
「チャレンジを、やめていないか?」
■岸哲蔵より
….川内選手は…
企業に守られ、環境を提供され、保障に守られ走っている実業団の選手とは、
正直「ハングリー」さが違うと感じた。
「命をかけた、凄まじさ」も、感じる。
アスリート界は、上に行けば行く程、実力は紙一重と聞く。
その中、大切なものは、
人間の鍛え上げられた肉体を操るのは「頭脳」「戦略」であり、
その根源は「魂」という事。
川内選手の小さな身体には
おさまらない程の「凄み(オーラ)」がある。
川内選手。君は、「市民ランナーの星」であり、「革命家」であり、
「修行者」だ!!
「日本人が忘れかけた粘りと頑固さを、僕自身、学びたい!」
ありがとう!!
そして、お疲れ様でございました。