碧い瞳のエリス/安全地帯~音楽との出会い

■「碧い瞳のエリス/安全地帯」

1985年(昭和60)10月1日 
安全地帯10枚目シングルとして発売
(KittyRecords)
作詞 松井五郎 作曲 玉置浩二 
編曲 安全地帯 星勝
安全地帯 Vo&Gu玉置浩二 EG矢萩渉
EG武沢豊 Ba六土開正 Dr田中裕二

大王製紙「エリス」CM曲
(玉置浩二がピンク色のゴリラとして登場)
ザトップテン5週連続1位(年間トップテン14位)
EG矢萩渉がBaを、Ba六土開正がKeyを演奏。

■「音楽との出会い」

自分は、安全地帯の「碧い瞳のエリス」
と出逢うまで、全く音楽に興味が
ありませんでした。
小学校6年の秋。
学校である違和感を感じます。
それは、友達との会話に全くついて
行けなかった事です。
「明菜が、聖子ちゃんが、チェッカーズの….」と。
また、色気付きだした、男子と女子の距離も縮まり、
歌番組やアイドル歌手の話ばかり….。
一人孤島に居る様でした。

元々、愛想笑いで相槌を打てる性格ではなく、
腹を決め、歌番組を見る事に。

■「碧い瞳のエリス/ザ・トップテン」

月曜8時「ザ・トップテン」
(堺正章 榊原郁恵/日本テレビ)
この番組は、視聴者からのハガキ投票のみで
ランキング下位から登場し、歌う番組。
開場は渋谷公会堂からの生放送。
会場に、お客さんも入れたライブ形式。

テレビを見ていると、出てくるのが殆どアイドル。
音楽に興味のない自分からみても、下手くそ。
正直、何も楽しくない。退屈なのです….。
8時45分….「さぁ~今週のトップテン第1位は」
歯切れの良い郁恵ちゃんの声
….「安全地帯」….

….えっ….あんぜん….何? 
工事現場?
頭の中に????がドミノの様に
立ち並ぶ。
ドライアイスの煙幕の中から登場したのは、
ちょっと暗そうな….バンドマン達。
そして、殆ど話さず、曲が始まる。

……ピアノで始まる前奏。
鍵盤が氷ついた哀しき響きを叩く。
歌は、落ち葉の上に舞い降りる
雪の様に優しく。
僕はこのメロディアスな世界に
迷い込む。
間奏….瞳の中に映写されたのは冬のオホーツク海。
流氷は割れ、愛する者同士が引き離されて行く….。 
曲が終わる。それ以降は記憶がない。 

もう1度聴きたい!と、心底思った。 
親にこの曲の素晴らしさを説き、
レコードを買ってもらえないだろうか。
でも、何か気恥ずかしい。
悪い事をしているワケではないのに、
秘密の箱に閉じ込めた思いは、
日々、肥大していく。 

■「カセットテープ/碧い瞳のエリス」 

友達の家が美容院で、その関係で
有線放送を流しているらしい。
しかも、その家では録音も出来る。
噂では、頼めば快く、
カセットテープにおとしてくれるらしい。

勇気を振り絞り、放課後、その友達に
説明し、お願いする。
本来はカセットテープを買い、
お願いするらしいが、
何も知らない僕を悟った友達は、
自分のテープに録音し、次の日くれた。
安全地帯の3曲入りのカセットテープを。
 
「….有難う….」 
僕は、放課後の草野球も無視し、
カセットテープ握りしめて走り帰る。 
玄関を開けると、誰もいない家の静けさを
打ち破る様に、勝手に母親の部屋を開け、
母のお気に入りのビクターのラジカセを、
獣の様に持ち運ぶ。

自分の部屋のドアを閉めただろうか?
コンセントを差し込み、カセットテープを
開き、ワケも解らず、操作する。 
「再生」をガチャっと押してみる….。
回り出すカセット。
沈黙の奥から、丁寧に音譜が訪ねてきた。 
….瞳を閉じて….
何度も、何度も、何度も、
巻き戻して、再生ボタンを….押す。
気が付けば、部屋のカーテンを
燃やす様に陽は沈み、トツトツとマメ電球が
切れていく様に、空は枯れて行く。。
形振り構わず、巻き戻し再生する….。
また瞳を閉じ….メロディがじんわりと心に沁み込む。

その時…..
「………….!!」
振り返れば、真っ暗な闇の奥に、
母親が立ち尽くしている。 
「….お前…お前、お前が、歌を聴いているのぉ….」 
悪事が見つかり、開き直った少年のように、
顎をしょくる俺。

■「カセットテープ段ボール3箱」

 
あのカセットテープは、人生の中で
一番再生したはずだ。
何故ならば1985年10月~翌1986年7月まで、
僕はこの1本のテープと共に過ごし続けた
のだから。 
(碧い瞳のエリス、ワインレッドの心、
悲しみにさよなら3曲入り)

1986年7月1日安全地帯シングル11弾
「プルシアンブルーの肖像」発売日。
母親にお願いし、レコード店(アカシア)に行く。
安全地帯と、前年、杉山清貴とオメガトライブを
解散した杉山清貴ソロデビュー曲
「さよならのオーシャン」の2枚のレコードを購入。

いつの日からか、母親のお気に入りの
ラジカセも、レコードプレーヤーも、自分の
部屋にあり、教科書代わりに、次々と
レコードやカセットテープが並ぶ。

中1の秋頃には、「YOU&I」という、
貸しレコードやさんに、入り浸り。
歌番組は全て録画し、最新歌情報は
明星のヤングソングと、深夜ラジオから
調達。
中学卒業時には、カセットテープ段ボール
3箱(おそらく300本以上)
レコード50枚。カセットアルバム20本CD10枚
以上。
お金が無く、親父の会社の醤油工場で
バイトさせてもらったなぁ。 

ハスに構えた少年の、完全秘密事項は
より静かに静やかに、深く深く、
時にマグマの如く、進行していった……。


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