雷の落ちる距離!!

■雷です…

東京地方は、朝方(午前5時頃)まで雨。しかも、まだ5月21日というのに「雷」が、落ちていました!!

■雷の思い出…

雷は恐ろしいものです。 特に、それを意識したのは数年前の夏。 その日は、先輩の制作するアクション映画撮影手伝いの為、朝8時から多摩川の河川敷(東京都)にいました。 青空の眩しい日で、撮影も順調。プロの役者さん達の気合いや日々の鍛錬が伝わり、充実した現場でした。

….撮影も残り2シーン。ふと、空を見上げると、黒く重苦しい感じのする雲が…嫌な予感がする。 時々、カメラのフラッシュのような雷特有の光りも感じ、遠くでは、雷の音も。
1分後、空から雨がポツポツと降り出しかと思うと、「ざぁー!!」と、一気にどしゃぶり雨!! まさに、「晴天の霹靂…」

すぐに、高額な機材をカバーケースに入れねばと作業している次の瞬間…「バァーン!!」 なんだ!!大砲が打ち鳴らされたような衝撃と、轟音。 そう、雷が近くに落ちたのです!!
まずい。ただ、民家までは200m以上離れた川っぺりで、そこまでは平地で雷の中を荷物抱えて大人数で移動するのは危険!! とりあえずは雨をしのげる所へ全員で避難。

そこは、川近くで、ジャングルのように木の鬱蒼と茂る場所。皆んなで体を折り曲げるように低い位置にし、状況を見守るしかありません。 …「バァーン!!…バァーン!!」 光もなく、落ち続ける雷。
雷

頭をよぎるニュース。そう、数日前、ここ多摩川で落雷事故。 …どうする事も出来ず、自然の計りしれない恐怖と向き合いながら、声を殺してました。 それから数分。あの黒々とした雲は立ち去り、やっと車へ移動。涙を流す、女優さんも。

■雷のおちた距離を知るには…

正直、突然の雷には、こうしてなかなか対応できないことが解ります。 ただ、もしかしたら、何らかのサインが出ていたかもしれません。 例えば、「ピカッ」と一瞬光り、ゴロゴロと遠くで音がしていたり…。

そこで、調べると、パッと光ってから、雷の音がするまで「何秒か」….で、距離が解ります!
パッと光ってから「1秒」で→340mです。「1.5秒」→510m。「3秒」→約1km。「10秒」→3.4km。「方角」は→音の方向。
これを理解したら、ある程度「予測」出来、危険から回避できます。

これから暑い日が続き、大気も変わりやすいです。 特に野外で何かしら行うときは、お天気情報をちくいち確認し、光ったら、数字を計り計算し、いつでも移動出来るように心がける事が、大切ですね。