絶品トマト栽培法…そして「世界へ」(森有一氏)

Q…世界一、収穫されている野菜は何でしょうか??
A…「トマト」です。

(1位 中国(4857万トン)2位 インド(1683)3位 アメリカ(1253)
….29位 日本(70万トン)….)

トマト栽培に大切なものは、水と養分を蓄える土….そして、太陽ですが、
先日「ガイヤの夜明け」にて、新技術のトマト栽培が特集され、
興味深い内容でしたので、紹介させて下さい。

★新しいトマト栽培法!
….神奈川県伊勢原市(辻ファーム)にて、甘いトマトが作られています。
糖度を計ると、「10.7度」…と、高い。
一般的には、6度
甘いトマト

この農家の主人は「脱サラ」組で、3年前に農業未経験のまま始めました。
その方が、どうして、これだけ甘く人気トマトを栽培出来るのか??

栽培場所は、普通の「ビニールハウス」です。
トマトの苗を固定しているのは、「発砲スチロール」
この、発砲スチロールの下には、「少量の土」が盛られ、
土の下には、「フィルム」が敷かれ、その下に「養分を溶かした水」が…
蓄えられています。

森氏システム

凄いのは、この特殊フィルム!!
少しずつ水を通します。
トマトの根は水分を求め、異常に「根」をはりめぐらせて、
この水に、ありつくのです。

(水分を極力抑え、高原野菜としての能力を引き出し糖度を上げる
「永田農法」と、甘みは近いですが….方法は全く違います。)

この方法により、通常のビニールハウスで使用する水の量の、
「1/3」で、すませる事が出来ます。


★特殊フィルム…

…この特殊フィルムを開発したのは、森有一氏。
神奈川県平塚市にて、「メビオール」という会社を経営。

森有一メビオール

(元東レのエンジニアで、人工透析幕を開発し、後に、
早稲田大学の客員教授)

このフィルムを使い、若い人達の農業人口を増やし、
「日本農業を再生」するのが、ひとつの目的。
そして、もうひとつの目的は…「世界」

森氏は、このフィルムの特許を世界各地で取得。
農業のやりにくい「水不足」の地域で、根付かせたい強い思いが!

★いざ、「砂漠地帯へ!!」
森氏は、UAEアラブ首長国連邦へ行く!
UAEの80%が砂漠で、野菜自給率は世界のワースト3….
殆ど、海外から輸入しているが、傷ものが多く、鮮度も悪い。

…今年3月、英国の会社の投資を得て、
砂漠に5000平方メートルのビニールハウスを建設。
(テニスコート10面分)

気温50度の砂漠の為、ビニールハウスの内壁に
ボール紙で網の目で作ったものをセット。
ここに、常時「水」を流し、
その水が、暑さで「水蒸気」になる。

この反対側では、「ファン」を回し、
水蒸気は、このファンに引き寄せられて、
ハウス全体に行き渡る仕組みです。

これにより、ハウス内は30度。
滴り落ちた水は回収し、吸い上げ、再び内壁を流す
「循環型」の仕掛けに!

これにより、エアコン使用の、「数十分の1」の電気代!!

トマトUAE

….現在は、1日400パック販売。
オランダ産の普通のトマトは1パック→480円ですが、
このUAE産は、1パック→330円!
輸送費が、かからないため、この「差」)

甘みがあり、UAEでも、人気に火がつきそうです。

★森有一氏の理念
「農業を従来出来ない地域で、安全で高品質なものを作る。
そして、世界へ広めるのが、私の使命!」

72歳の森氏のバイタリティーは、国境をも越えて、
現実的に、未来へと向かっております。

(TV東京「ガイヤの夜明け」及び、ネット、資料より)