■カリスマ
意味….一般大衆を魅了する資質と技能をもった人。
もともとは、ギリシャ語で恵み、恩恵を意味する「カリス」が語源で、
世間一般に広まったのは、20世紀以降のようです。
カリスマというと、世間的にはキューバ革命のチェ・ゲバラのような、
反骨や不満のもとを束ねた偉大なる指導者や、
町工場から世界のトップメーカーにのしあげた本田宗一郎など
でしょうか。
彼らは言葉や背中に強いメッセージを持ち、
心を動かし、共に目的へ向かい走らせる力が….半端じゃないですね。
僕個人の感覚では、
ここのところマスコミ発で使われる、
カリスマ美容師、カリスマ店員、カリスマ教師など、
多少ぼやかして興味をし向けたものは別物だと感じます。
僕自身を刺激しまくったカリスマは、2人います。
「アントニオ猪木」 「矢沢永吉」
永ちゃんは、65歳になっても、ロックのイメージそのまま
ですが、最近の猪木は、「ダァー」や「張り手」…そして「政治家」
のイメージが大きいと感じます。
では、どういう人生を送った方なのでしょうか?
■カリスマ アントニオ猪木の略歴
猪木は、元ブラジル移民で、大変苦労したところを国民的スター
力道山にスカウトされ、プロレスへ。
ところが、苦労と人の何十倍もトレーニングを積み、
プロレスでトップに立てど、一般紙のスポーツ欄にはのらず、
プロレスラーの凄さが伝わらない現状に苛立ってました。
その時、アメリカのカリスマ「キングオブ・スポーツ」と言われた
ボクシングヘビー級王者の、モハメド・アリと「世紀の一戦」を
行い、一般紙にも取り上げられます。
以降、ジャンルや国境、団体を越えて、試合を行い続け、
60年代~70年代生まれの少年の心を掴み、大熱狂させました。
TVはゴールデンタイム(テレ朝 金曜8時….山形は日曜昼でしたが….)
で、アリ戦の視聴率は38.8%、普段のレギュラー枠でも、常に20%超え。
東スポ(東京スポーツ)の一面は、殆ど猪木かUFOかネッシーで、
日刊スポーツも、Jリーグ出来るまでは裏一面でした。
…書き手の心も捉えてた証明ですね。
プロレスの枠をも超え、プライベートも副業も騒がれ、
国会議員まで登りつめ、北朝鮮・キューバ・イラクとパイプを
もつ、スーパーマンでもありますね。
その中、面白い事に、その生き様だけじゃなく、
特徴的な身体や話し方を「モノマネ」する芸人が増え、
ここ10年位は、猪木のモノマネ1本で活動している芸人まで…
現れました(春一番、アントニオ小猪木、アントキの猪木…)
言われてみれば、僕も子供の頃は、風呂あがり真っ赤なタオルを首に巻き、
ガウンを着込み、寝る前に勢いよく猪木のように脱ぎ捨ててから
フトンに入ってたぁ…。
カリスマとは…確かに資質や技術で人をひきつけるのかもしれませんが、
一番は、 「あの人になりたい!!」「あ~いう風になりたい!!」
と思わせられるか、どうかなんですね。
そして、その真似たい人まで、まねる中スターにまで導く。
僕は、思います。
カリスマは、とてつもない魅力という名の引力の強い
「巨星」だと….
…次回「カリスマ2 矢沢永吉」….4649