見ているだけで、心に沁みる「名優」がいました。その名優は役柄を超え、画面の中から風情を漂わせて…。 その名は…藤田まこと。
特に僕が好きだったのが、「はぐれ刑事純情派」(1988~2009年 TV朝日)
このドラマを見るようになったのは、一人暮らしを始めてから。日常に追われ、ドラマも見なくなった時期に、毎週楽しみにしていた作品であります。
レギュラーシーズン18年、スペシャル合わせて444回放送された刑事の人情ドラマ。今でも心に残る作品であります。
■…はぐれ刑事純情派…
(ある作品のストーリー)
…空き巣の常習犯で、何度も捕まっていた男が。…とある空き巣現場の手口もこの男のものでは? 安浦刑事ことやっさん(藤田まこと)達はマークします。 身柄を確保し、取調べ追い込むよう指示を受けるやっさんですが、「この男に逃亡のおそれなし」と判断。
何故?? 逃亡のおそれなし? と言うと、この男には年老いた母親がおり、余命僅かである事を知ったからです。 空き巣常習犯とはいえ、心の実に優しい男で、毎日母親の家に通い、食事洗濯身の回りの世話から、母親の話を聞いてあげる男…。やっさんは、踏み込まず、見守ります。
…とある日。この母親の容態が悪化。見守っていたやっさんも駆けつけると、男は母親の手を両手で握り声をかけるも…母親は亡くなります。
男は、泣き崩れ「母ちゃん、オレ、全うに生きるから!!」と誓い、自首。
■藤田まこと=安浦刑事(やっさん)
…藤田まことさんは2世タレントでした。デビューし直ぐ売れスターになり。…が、世間は甘くなく、突然仕事が激減。…藤田まことさんは決意のもと、全国のキャバレー巡業の武者修行を慣行!
元スターとはいえ、酔っ払い相手の稼業…何をやってもヤジと無視…。 でも彼はめげず、地方まわりの芸人さんから芸と間合いを盗み、司会、歌、一人芝居、コント、漫談を繰り返します。
そんなある日、中央から声がかかり、「必殺仕事人シリーズ」(TV朝日)にて、主役を不動のものにします。
飄々とつかみどころのない口調も、重みのある一言も、時には木枯らしにただ舞う枯葉のような佇まいも….「底を見てきた男の魅せる凄み」だったのではないでしょうか!
甘くないぜぇ…でも、出来ないわけではないぜぇ…
強すぎず、弱すぎず、偉ぶらず、媚びはせず、人情味溢れる安浦刑事と藤田まことさんは、ダブっていたのではないでしょうか。 …たまぁ~に、再放送してほしいなぁ…相棒もいいけど…
はぐれ刑事順調派再放送してほしいいです。
きぼうですします。はぐれい刑事物語派再放送してほしいいです。ヨロシクお願いします。
高橋さん。コメントありがとうございます。 そうですね。「はぐれ刑事純情派」再放送してほしいです。特に、TOKIOの城島とやっさんのやりとりな自然で好きでした。娘役の小川範子と城島が婚約者の役柄というのもありましたが、その枠を飛び越えて、安らぎを届けてくれますね。 急ぎの時代だからこそ、人情味溢れたやっさん…再びですね。