■レトルトカレーの歴史…ボンカレー~
1968年2月12日 大塚食品が世界初のレトルトカレーである「ボンカレー」
を、阪神地区のみで限定発売。
関連会社の大塚製薬の点滴液の加圧加熱の殺菌技術を応用。
面白いのは、ボンカレーのCMで、現役時代の王選手(当時 巨人)
が長いこと務めていたので、ボンカレー=巨人でしたが、
販売スタート地域は、阪神….なのですね。
CMでのキャッチコフレーズは「3分間まつのだぞ!」
続いて1971年 ハウス食品が「ククレカレー」を発売。
戦略として、おせちに飽きた人々をそそるように正月限定CM
「おせちもいいけど、カレーもね!」
1985年 ヱスビー食品 「カレーの王さま」発売。
甘口のカレーで、ターゲットは子供。
1986年 グリコ 「Lee」
これは、激辛好きの大人がターゲット。
1991年 CMで、子役時代の安達祐実が「具が大きい」の台詞で
大きな話題をよび、ヒットしたのは、ハウス食品「カリー工房」
…そして、現在は大手は勿論、地方の特色を出したものまで、
物凄い数が販売されております。
■レトルトカレー売上げランキングBEST10
1位 咖喱屋カリー(ハウス食品)
2位 レストラン仕様カレー(日本ハム)
3位 カレーマルシェ(ハウス食品)
4位 銀座カリー(明治) 5位 インドカリー(中村屋)
6位 なっとくのカレー(ヱスビー食品)7位 ボンカレーゴールド(大塚食品)
8位 カレー曜日(ヱスビー食品)
9位 ザ ホテルカリー(ハウス食品) 10位 カレー職人(江崎グリコ)
■地域特色の強いレトルトカレー
広島名産かきカレー(広島) …牡蠣の旨味と野菜の甘みが…
秋田比内鶏カレー(秋田) …スパイシー…
越前いかカレー(福井)…パンにも合う…
黄のれんこんカレー(熊本)…れんこんの歯ごたえが…
オホーツクの流氷カレー(北海道) …ほたて入りのホワイトカレー…
メロンカレー(茨城) …メロンの香りと甘み…
米沢牛カレー(米沢)
…米沢牛の旨味が、溶け込んでいます!…
マツケンカレー
…地域指定はなく、グローバル?なカレーだ!…
■カレーおもしろネタ
ボンカレーの意味 …ボン=フランス語で「良い」
ボンカレー発売前の商品名候補「チョンガーカレー」
…一人暮らしの男でも作られる。
ククレカレーの意味 …クックレス。英語で、調理いらず。
■レトルトカレーランキング…最後に…
昔は、ボンカレーやククレカレーの存在があまりにも強く、
レトルトカレーという言い回しは、あまり使わなかったような気がします。
が、多様化され、大手だけではなく、地方色も加わり、レトルトカレーの
もつ幅も枠も大きくなりました。
これからはおそらく、インドカレー系のレトルトカレーが増えると思います。
それは、日本国内におけるインド人の人口増加です。
昔は、横浜の一部のみにインド人のコミュニティーが存在してましたが、
関東大震災により、殆どの方が神戸に引越され、
今では4代の家系もあるそうです。
そして、現在は、東京でのインド人の人口も増えています。
特に、江戸川区江東区だけで、都内在住インド人の4割。
江戸川区では、1990年に58人だったのが、2012年には1959人。
それは、ガンジス川の水質汚染が原因と思われます。
温厚で丁寧で優しいインド人は、性格的にも日本人と合うと聞きます。
勿論、食の意味でも、旨味成分の大好きな両国には、味覚的にも
マッチしてますね。
これから、中華料理店クラスに、インド料理店が増えるのでは?
という事は、お店で覚えた味覚を、時に、家でも味わいたくなりますね。
僕個人的には、ほうれん草系のインドカレーが大好物。
3分…いや5分かかってもいいから、あの美味を味わいたい。
で…
5年後の、レトルトカレーの売上げランキングは、どうなっているでしょう。
楽しみ!
という事は、5年後、もう一度、レトルトカレー企画必要かも….。