自己分析/幼少期の夢(中)

■「幼稚園/夢(中)」

幼少期の自分は、意思表示が出来ない子でした。
よって憧れ(夢)ですら、親にはレスキュー隊、
本音では刑事に憧れていました。
その憧れの素は「太陽にほえろ」のジーパン刑事
であり、銃砲店立てこもり事件解決後の刑事の姿。
「男らしく正義に燃える+スタイリッシュで強い」
という画ずらに、憧れたのかもしれません。
しかし、この刑事への憧れ(夢)は、
あっという間に切り替わるのです。

■「プロレスとの遭遇」

4歳から遊んでいる幼馴染みの家は、
米沢では知らない者がいないくらい
有名な老舗。
幼馴染の曾祖父が起こした御商売を、
当時は幼馴染の祖父が引き継ぎ牽引。
お客様も多く活気に満ちた店内と、
裏手に周れば仕入れ商品が、びっしり。
邪魔にならない様、店舗の上にある
広間で遊んでいると、夕方いつもの時間
元社長である幼馴染の曾祖父が
駅でスポーツ紙(東京スポーツ)を買い、
この広間に来ます。
そして、好物にありつくかの様に
東スポを読みふけるのです。
そろそろお暇(おいとま)仕様とすると
幼馴染だけではなく、珍しく僕にも
話しかけてきました。
「今度、アントニオ猪木が途轍もなく強い男と
闘うんだけど、その対戦相手を紹介するTVが
あるから、見て行くか?」

当時の僕はプロレスに興味なかったものの
両親がプロレス好きで、
土曜の夜はジャイアント馬場(全日本プロレス)
日曜3時(山形では)からアントニオ猪木
(新日本プロレス)のプロレス中継を
必ず見てました。
といったワケで、猪木が誰か、どういった
スポーツかは理解してました。

その番組が始まります。
TVでは長身で黒人の大男がバンダナを被り、
空手着に身を包み、殺気立ちながら、
正拳突きや回し蹴りを繰り返します。
そして、次の場面、この大男が草原の
様な場所で、熊と対峙。
熊には詳しくなくとも、本能的に熊の
怖さや強さは理解出来ます。
立ち上がる熊と正面からぶつかり合う
大男は、キックやパンチをぶち込みます。
どちらが強いというより、恐怖を超越した
衝撃は、今でも思い出せるくらい、
目ん玉の奥に、焼き付いています。

このシーンの後、この大男は
インタビュアーに対し、
「猪木を必ず倒す!」と宣言。
当時絶頂期のアントニオ猪木は
「世界一強い男」と言われていましたが、
「こんな人に、勝てるわけないよ。
猪木は大丈夫なのか?」と本気で
心配しました。
~つづく~