(2011年6月4日)JR渡波駅前での「炊き出し」「物資配布」を終えて、
地元の方の案内で、石巻市の中心部へ向かう。
正直、炊き出しも上手くいき、石巻の方々の笑顔も見られて、
充実したというか、ほっとした部分もあったのですが、
津波の被害を生で見ると、己の浅はかさやを感じずには
いられません。
(海から1キロちょっと。
津波により、家の柱がおれ、電信柱が倒れていた。)
(コンクリートのビルが….)
もっと驚いたのが、角度により、被害はより拡大し、
沿岸部から2キロ離れた地も、被害が大きい。
(津波と別の津波が陸地で重なり合い、沿岸部から離れた地域でも、
被害は大きい。)
(この地域では、崩れた壁や電信柱まで、
まるで渦が巻いたかのように、盛り上がっていた。)
案内下さった地元の方は、
「この現実を、見て下さい。そして、伝えて下さい。
被害の大きさを、被災地の現状を。」
写真についても、
「地元の悲しんでいる方の前では、遠慮して下さい。
でも、誰もいない時は、撮影して下さい。
パソコンでも、広めて下さい」….と。
市内から少し行ったところに、石巻市民のいこいの場があります。
「日和山公園(ひよりやま)」
市内の中心地に、突然ひょっこり顔を出す山で、本来なら、見放しのいい公園です。
十分に座れるベンチも沢山あり、素敵な場所です。
この公園には、商店街や中心街からは、くねりくねるアスファルトの坂道を、
港の方からは、階段が続いています。
この階段を、津波から逃れる為、小さい子をおんぶして、
おじいちゃんおばあちゃんの手を引いて、
この公園を目指し登ったそうだ。
まさに、「命を繋ぐ階段」なんです。
花が、悲痛でした。
そして、僕らは、更に沿岸部へと、向かいます。
次回へ続く