尾崎豊~忘れな草(7)~

■尾崎豊 忘れな草

尾崎豊と言えば、CDから流れる
切なすぎる囁きと、全てを吐き捨てたかのようなシャウト

ライブでは、高所から飛び降り足を折ったり、
客席に雪崩混んだり

その、前代未聞ぶりも…また、尾崎だが…

やはり、十代の代弁者として、主張を掲げる「歌詞」こそ
尾崎豊の真骨頂では…

…同級生が髪が長いと教師に髪を切られ、それに対する反抗で、
仲間達と家出をはかった事実を歌った 「15の夜」

学校帰り、渋谷の東邦生命ビルから見つめた街並を綴った
「17歳の地図」

第一子の誕生に歓び、思いの全てを書き綴った
「誕生」

そして、俺自身、一番心に届いた歌詞であり、曲が、
「Forget-me-not…忘れな草…」

☆ワスレナグサという花は…
忘れな草

秋にまき、冬の寒さに耐え、春3~5月に花を咲かせ、
夏の暑さに弱い、1年生植物。


☆ワスレナグサの語源は…

ドイツ中世の物語。
騎士ルドルフは、ドナウ川に咲くこの花を、恋人ベルダのため
摘もうとしたが、誤って川の流れにのまれる。

ルドルフは、最後の力を振り絞り、
この花をベルダに投げ

「僕を忘れないで!」
という言葉を残し、亡くなる。

ベルダは、この花を墓に供え、
彼の最期の言葉を、「花の名」にした。

ベルダは、生涯、この花を髪に飾り続けた。

ドイツ語で「Vegiss-mein-nicht」
英語で「Forget-me-not」と訳し、
日本語では「忘れな草」(勿忘草)

☆花言葉
「真実の愛」

…この曲そのものが、尾崎豊自身ではないだろうか。
死後22年経ちますが、この花を飾るベルダのように、
僕らもずっと、尾崎豊を聴き続けている。

そして、この花の語源のように、
次世代に、尾崎豊という人物を、歌を、
伝えいくことだろう。