炎の男 輪島功一(1)

■炎の男 輪島功一

輪島功一

….バラエティーでよく見るこの方….
決して、お笑いタレントではありません。

元ボクシングスーパーウェルター級世界王者
輪島功一(わじま こういち)

何故、元ボクサーの輪島さんをブログに書きたくなったか….
それは、昨年NHKで放送された、輪島氏の特集を見て、
過去のスポーツの話なのに、全身、鳥肌が立ったからです。

輪島功一
1943年(昭和18年)4月21日 
樺太出身(現在ロシア サハリン)

戦後、ロシアに占領され、
一家で北海道に辿り着き、育つ。


北海道は、まだまだ開拓時代で、輪島少年も、クワを使い、

時には馬にソリをつけ、そこに乗り、畑を耕す。

貧困の中、中学生になると、親戚のもとへ行き暮らす。
夕方になると港へ行き、イカ釣り漁船に乗り、朝までの操業。

大人達は、港につくと、酒を呑み寝るが、
輪島少年はそれから学校へ行き、

授業中…仕方なく、睡眠。

ただやはり、先生に怒られるのが嫌で、背筋を伸ばし、軽く目を閉じ、
笑顔で起きたふりをしながら寝るのが、得意になる….

放課後は、友達と野球をし、、、また、港へ….

17歳….集団就職で、上京する。
工場や力仕事が主で、特に凄かったのが道路工事!

なんと輪島は、スコップを左右で均等に使うことが出来、
穴堀りをやらせたら、右に出るものはいなかったそうだ。

このスコップ使いこそ、ボクシングの腹筋と、腰の回転と同じで、
背筋も以上に強くなり、
実は、労働の中、ボクシングに必要な筋力と体力は
完成されていた!!

が、小さい頃からの労働につぐ労働で、
困った事に、現場後も疲労が全くなく、
吞むわけでも、博打を打つわけでもなく、
眠れず….困り果てる。

そんな時、現場の帰り、たまたま通りかかったボクシングジム…
ガラス越しに見える、彼等の練習に引き込まれる。

「うん…これなら、ある程度疲れるから、眠れそうだな!」

早速ジムのドアを開け、
「あの~すみません。もー、25になるところなんですが、
私にも出来るでしょうか?」

ジムの関係者は
「あっ! いいよ。金さえ払ってくれたら、やってもいいよ!」

その足で、ジムの練習をスタートさせた輪島。
なんと、異例の早さで上達し、
普通1年近くかかるプロテストに、2ヶ月で「合格」する。

プロボクサー輪島功一 誕生!!

                ~つづく~