■炎の男 輪島功一
28歳にして、ボクシング世界王者になった輪島功一。
小さな身体、短いリーチというハンデをものともせず、
固定概念を打ち破り…前代未聞を演出し続ける。
★第一次 輪島王者時代
1971年10月~1974年6月までは、世界タイトルを6度防衛する!
…特に、この中でも、3度目と6度目と、2度に渡り闘った
ミゲール オリベイラ戦は、物凄く、そして、面白い!
3度目の防衛戦時のオリベイラ戦は大苦戦。
ダウン寸前を、足にしがみつき耐え、何とか、判定引き分けに持ち込む。
そして、2度目の対戦。
輪島…どう考えても、技術、体力では敵わない!
一人、対策を練る…
…ある日、タクシーに乗ると、運転手が何処か見ている。
「ん??」輪島もつられて、運転手と同じ方向を見る。
その時、「あっ!!これだ!!」
人は、相手につられて、同じとこを見る習性がある!!
オリベイラ戦…
序盤、お互いさぐり合い、間合いを確かめ合う。
その時、
輪島はオリベイラから目線を外し、一瞬、「何処か違う方向を見る」
と、、、、
オリベイラもつられて、輪島の目線を見る…と、、、、
輪島「パンチ!!!」
オリベイラは怒り狂い、襲いかかり、ペースを乱す。
こうなると、輪島のもの。
ずるずる自分のペースに引きずりこみ、勝利!!
因みに、この時の輪島の作戦名
「あっち向いてホイ」
試合後、歌を披露する輪島
★輪島の練習
…練習もまた、他のボクサーとは違う。
スパーリングパートナーの話によると、
サンドバックを殴る練習(パワーや、体力をつける)
輪島は、何度も「空振り」を!!
気になり
「輪島さん、どーしたんですか??空振りして….」
輪島
「バカヤロウ!! 試合だったら相手もかわすし、
空振りするだろう!!
だったら、常に、空振りの練習しなきゃいけない!!」
確かに、ボクシングの相手は、サンドバックではなく、
人間だ。
このパートナー曰く
「サンドバックが、相手に見えた!!」
そうです。
輪島は
…ただ、言われたまま練習しない。
常に試合を想定し、意味のある練習をする。
1974年 7度目の防衛戦に敗れる。
1975年 王座返り咲き(2度目の王者時代)
そして、次回では、あの伝説の試合を….