■尾崎豊 忘れな草
1993~95年….
上京すると、東京の厳しさを知る。
正直、惨敗の手形だけを残し続けた頃で、
事務所を2年で去る事に。
ジャックダニエルとピザとフライドチキン….
ビールと焼き鳥とラーメンまで….
本来63キロだったメーターは、
あっという間に、82.5キロを指し、
煙草も….1日2箱….
先輩からの指摘もあったが、心機一転、
21歳で、煙草を止め、トレーニングを始める。
マラソン(朝晩)、筋トレ(自重)、縄跳び、現場仕事….
8ヶ月で→58キロに
そんな時期、出会った本が
「普通の愛」(尾崎豊)
孤高と呼ばれた尾崎豊の処女作だ(幻冬舎 第1作)
尾崎の血肉が、生身のままレッドゾーンを超え、
時には、砂の一粒一粒を分け合う程、繊細で
さまよいの中、真実を求め、世間という沼を泳ぐ尾崎豊….
減量の中、孤高と向き合っていた自身と、
とてもマッチした、本でもあった。
トレーニングで油を削いで、読書で心の油をおとした、
そんな日々でもあった….
~つづく~